シャムの独立を守ったお雇い外国人―フランスの砲艦外交と国際法学者ロラン=ジャックマンの闘い
本書は、1893年にフランスがシャムを植民地化しようと試みた経緯を綴ったものである。チャオプラヤー(メナム)川河口のパークナム要塞におけるフランス軍艦隊とシャム軍の戦いの経緯が、その衝突に至るまで、そして衝突後の外交交渉において主要な役割を果たした人物自身の言葉で綴られている。フランスとの衝突にも関わらず、シャムは結局、独立を守ることができ、1893年10月3日のフランス・シャム間の条約によりその国土の大半を保持することに成功した。本書は独立と自由をもう少しで失いかけていたシャムが、その危機を乗り越えるに至った内幕を、お雇い外国人顧問の日誌を通じて明らかにしている。